当院の創立は明治26年(1893年)関場不二彦氏が「関場医院」として開設されたのを始祖としております。明治27年(1894年)7月1日関場医院を「北海病院」と改称され、さらに明治31年「北辰病院」と改称されておりますが、民営で官立に対抗できるだけの病院をつくろうと考えたとされています。先生は当時のわが国における有数の外科医で、外科の手術数は道内でナンバー1を維持していたとされています。それだけ強い意志をもってつくられた病院と言う事ができます。
 昭和22年2月政府に移管されて「北海道健康保険北辰病院」となり、さらに平成2年6月現在地に移転し、「札幌社会保険総合病院」と改称されました。大変大きな意志が動き、大変大きな力が動いてそれらが現在に引き継がれ、その意志が今まで脈々と続いているわけです。
 当院は設立以来、人権を尊重し、人間愛を基本に患者中心の全人的医療を進めることを理念に掲げ、現在に至っております。この間において全国初とされていることが3つ上げられます。
 第1に1999年4月に病床数300以下(当院は276床)で「臨床研修病院」に指定されたこと、第2に2000年元旦より敷地内を含む「全面禁煙」を実施していること、第3に2004年11月に「先進医療」としての「抗癌剤感受性試験」を施行可能な特定承認医療機関に大学病院以外では初めて(全国9施設目)の承認されたことです。
 あまりに激しい医療制度改革の変化の中ですが、すべての職員と共に医療人のあり方として「人間としての生き方を学んでいる」という認識のもとに努力しております。そして道央圏唯一つの「地域医療支援病院」としてのわれわれの目標でもある“地域全体の医療のみならず保健・福祉の分野における質の向上と安全の確保”を目指すために多くの方々のご協力とご支援をお願いいたします。
平成22年4月
病院長 秦 温信